やっぱりベーシックインカム(2)〜メリットを考える
続きです。
前の記事にも書きましたが、
『円高に関係なく、体力のある企業は海外に進出する』
『そうすると国内での雇用がなくなり大変になる』
という事が現実味を帯びている中で、なぜベーシックインカムか。
生活できれば働くようになる。
最初に簡単な例を挙げます。
今、介護に従事する人が少なく、海外から労働者を雇い入れようとしてます。なぜなら、『お金が安く労働がきつい』ということから、日本人が労働者として雇用されたがらないからだそうです。つまり、生活できないと思ってるんですね。
もし、この介護という『労働』から得る報酬だけで生活しなくてよいとすればどうでしょう。
志し高く、介護の仕事をしたい人はたくさんいるはず。そういう人は、自分の役割として従事します。
さらに、要介護者だけど生活資金が足りず介護を受けれない人も、介護サービスを受けるようになるし、そういう人が受けれるような価格設定も可能になります。需要と供給が共に成長する仕組みができるはず。
空洞化は、新たな企業で解消する
大企業がでていくと何故空洞化が起こるかというと、代替産業がでてこないからです。日本はベンチャー企業が育たないと言われてますが、実は、失敗のリスクが高すぎて、起業したくても出来ないというのが本当でしょう。
まず、ベーシックインカムの仕組みがあれば、起業に必要な資金を貯めるのも、今より簡単になります。ある企業で労働対価(給料です)をそのまま貯めれば、今よりずっと早く貯まります。なんせ給料そのまま貯金すれば良いんですから。
そして、失敗後の心配も無用。生活出来るだけの福利がありますから。
これで、起業家が増え、新たな産業が生まれるかもしれない。ひょっとすると雇用も増えるかもしれない。Googleみたいな企業が日本から生まれるかもしれない。
労働者は減らず、贅沢需要が増える
ベーシックインカムの話になると、労働しない人が増えるという話がでてきます。もちろんそういった人はでてきます。でも、減るかというとそんな事はないでしょう。
例えば、生活の保障があれば結婚し子供を授かりたいという人も多いと思います。子供が生まれれば、教育や娯楽など、福利で提供されるもの以上の『贅沢』をしたくなります。その為には、労働対価(給与)を得る必要があるので、当然のように労働すると思います。
更に、労働対価を『贅沢』に回す事ができるから、『贅沢』に対する需要が増えるでしょう。
贅沢といっても、外食や映画、遊園地や旅行、塾通いなんかも、『贅沢』に含まれます。
つまり、贅沢を提供する内需が拡大する可能性があり、そこに雇用や企業が増える可能性が大きいんです。
企業品質が向上
更に雇用側は、魅力ある会社を作る必要がある。給与より名前より、『実』が伴う必要がある。労働者を雇用するため、消費者を確保するため、より企業間の競争が活発化し良い循環になると思う。優秀な人がいる事は、ベンチャーを育てる第一要素です。よりチャレンジングな企業が生まれる可能性が高まります。
うつ、犯罪、自殺の減少
近年の犯罪は、心の病気が原因。幼少時代、親からの厳しいしつけでストレスが蓄積された青年が殺人を犯したりする。
親も子供も余裕がない事が原因。生活の保障があれば、夜遅くまで労働に励む必要もなく、人と人の接する機会は必然に多くなる。そうすれば、仲間ができ、心の病も減少するんじゃないか。
そうすれば、犯罪等が減少し、治安は安定する。
かなり偏りがある意見で、反面デメリットがあることは重々承知してます。
でも、これだけのメリットを無視するのはもったいないと思いませんか?
ベーシックインカム制度。
最終的には、自分の時間を豊かに持つ事が出来るようになります。
自分の人生を、自分にとって豊かなものにする為に何をしたいのか考え、実行する余裕が生まれます。
これは、とても素敵な事だと思います。
人間、老衰で死ぬ時に『もっとお金を増やしたかった』と言い残す事はないと思います。
『本当にやりたい事が出来て幸せだった』
と言える人生を送る為に、今自分に必要なものは何ですか?
次回は、何故ベーシックインカムの制度は実現されないのかを考えてみたいと思います。

