直接自治と自助・共助・公助

 
ワタミ会長の渡辺美樹氏が都知事選に出馬する事を決めたようですね。
東京都知事選 ワタミ会長出馬へ 「力を都民のために」
 
前回、公務員は民間経験者がいいんじゃないかって書きましたが、地方自治の政治家(首長や議員)について考えてみました。
 
どの自治体も、赤字財政が続き借金だらけの状況で、訳の分からんバラマキ政策には手を貸すことが出来ません。もちろん、これからますます進む少子高齢化による子供達への負担増も懸念されます。
 
よって、地方自治外が目指すのは、
小さな政府ながら、豊かな公共を実現する
という姿です。
 
しかし、そんな事が簡単に出来る訳がないですよね。
 
そこで、1つのアイデアとして河村名古屋市長が訴えてる議員削減(報酬・定数合わせ)。この人は、日本全国民に向かって問うてるんだと思います。
 
『地方自治に議員さんは必要なの?』って
 
...
 
いらないかもね。
 
高い報酬をもらってるはずの議員さん達。僕は彼らの名前も顔も知らない。何してるかも知らない。議論して決定した事も、『何それ!?』って思う事も多いし。国よりも地元企業との繋がりで利権の温床になってるんじゃないのかってさえ思えちゃう。
 
んじゃ、いなくなった時何が困るかってこと。彼らは、市民の為になる事を考え、議論し法整備する事が大きな仕事。そんなこと、市民が直接決めればいいんじゃね!つまり、直接自治を実現すれば簡単に代替出来るって思うんですよ。
 
そもそも、間接的な代表者を選ぶ理由は、全員で議論する事が出来ない(場所や時間の問題)という前提だからです。でも、これだけインターネットが普及してれば、市民(自治構成員)全員を一カ所に集めて議論したり、説明する必要はないでしょう。投票も簡単に出来ます。(まだネット選挙が実現されていない事の方が驚き)『お年寄りには無理』って言う人が必ずいるけど、テレビをつけてチャンネルを変える事は、日本国民の99%の人はできる。それ位のインターフェースでサービスすれば良いだけで、そこは技術やの腕の見せ所。これで、物理的に無理ということは解決出来ます。
 
次に、首長の暴走、役所の監視などをどう止めるか。
阿久根市の前市長は暴走が批判され、最終的には負けてしまいましたが、支持者が多かったのも事実です。彼のやり方には問題があったかもしれませんが、議会を通さなくとも50%近い民意を実現する事ができる事も証明しています。様は、残りの50%民意を直接聞ける形を、ネット上の仕組みで作れば良いだけだと思うんです。毎回選挙する訳にはいきませんから。
 
政策・予算案を全て公開し、市民で議論・決定し、運用・進捗を監視する。これらをネットの仕組みを使って市民が実現する事は可能です。
 
直接自治が実現すると、
 
『公園や路肩の掃除くらい、俺たちでやろうぜ!』
『生活保護削って、炊き出ししよっか!』
『保育施設としてうち使ってください!』
 
みたいに、市民の市政への参加意識が高まるんじゃないかなぁ。
こういった自助・共助の意見やアイデアが沢山出て来て、少ない予算を効率的に振り分ける事が出来る様になる。高齢化の時代に、自助・共助の精神はとても大事だと思うんですよね。
 
自助・共助が浸透すれば、公助で提供してきたサービスが減り、公的人件費を減らすことができると思うんです。
 

まとめ
 
1)直接自治の実現 ー> 議員削減で税金の無駄遣い削減
   ↓
2)市民の自助・共助の精神が高まる
   ↓
3)公助の仕分け ー> 公的人件費の削減
   ↓
4)新しい小さな政府の実現
 

当然、首長の強い信念、役人の意識改革も必要です!
 
ま、すぐには実現出来ませんね。
 
でも、議員さん達が何をしてるのか、誰なのか?何人なのか? 市民の多くは興味を持っていない事は事実だと思います。
まずは、一般市民と市政の新しい繋がり方を提供してくれる議員さん達が出てくる事に期待ですかね。