山下清展

子供達の運動会が延期になり、いきなり予定が無くなった雨の土曜日。
県立美術館で開催されている、「山下清展」に行ってきました。
素晴らしい展示会だったので、感想を書いておきます。

平成23年度特別企画展 放浪の天才画家 山下清展

僕の中での山下清氏に関する知識は
・芦屋雁之助や塚知武雅が演じる『裸の大将』がほんの少し
・旅先で絵を書く人
・貼り絵が素晴らしい
位のものしかありませんでした。

実際には、旅先に画材道具を持っていくことはなく、のんびり眺めた景色の記憶を元に製作したものらしいです。

展示作品には、超有名な「長岡の花火」や「ロンドンのタワーブリッジ」等の貼り絵はもちろん、「富士山」などのペン画、「大文字焼風景」という壷等も展示されていました。どの作品も、時間を忘れ見入ってしまうほど、精巧で素晴らしいです。



 

 

 

そんな作品のなかでも、個人的には山下清氏の遺作となった、「東海道五十三次」がお勧めです。全55点のペン画です。

僕は、その絵と一緒に展示されてた、山下清氏の言葉がとても印象に残りました。
いくつかメモったものを

わらぶき屋根
<前略>
人間の住んでる町が自動車やほこりでよごれてるのに
列車線路のそばにある工場のあたりが
広い芝ふがあったりしてきれいなのは
どういうわけかな

清見寺
<前略>
お寺の人はよその人に
自分の寺がきれいと思われるのがいいか
自分がお寺から見る景色がいい方がいいか
どっちだろうな

石油工場
<前略>
石油やガソリンは作るときもつかうときも
けむりやにおいがでるもんだな
四日市の人は石油をつくってもうけてるのかな
自分がもうかるんでなけやがまんできないものな

本陣の門
<前略>
昔のえらい人というのは
いばることのできる人のことをいうので
ほんとうにえらい人というのは別かもしれないな
昔の大将でも いまの大将でも 頭はいいけど
ほんとに苦労するのは兵隊だな

なんか、色々感じます。

時間があれば、是非行ってみてはどうでしょう!
なにも知識がなくても、十分楽しめます。

時間があれば、もう一回行ってこようと思ってます。

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