『水の消費量が増えるのはなぜ?』から教育ってのを考えてみた

表題は、小学6年生のMIYUKIに出されたテストの問題。

問 :今世界的に水不足といわれています。10年後にはもっと水の消費量が増えると
   予想されますが、なぜでしょうか?具体的に答えなさい。

こんな感じの問題でした(問題文は僕の適当な記憶から起こしたので原文とは異なります)。

僕は感動しました。こういう問いに、自分の知識や意見を交えて回答する力を養うことこそ、” 社会に通用する頭(力) ” を養う教育だと思ったからです。

この問題、”具体的に”ってとこがミソ。”具体的に”ってことは、相手(聞き手)に”何故?”と思わせることを如何に少なくできるかってことです。つまり、出題者は回答者の ” プレゼンテーション能力” を見極めようとしています。

プレゼンテーション能力は、多くの企業が採用時に重視するほど、社会人としてとても重要視されている能力です。

実は、小学6年生にもなれば、基礎的な学力(読み書きそろばん)、調査方法、表現方法(文章力、グラフや表の作り方と意味)、発表方法(話す力)等、プレゼンテーションをするために必要な教育をひと通り受けています。

つまり、小学校6年間の教育カリキュラムは、質・量が十分かどうかは別問題として、社会に出ても適応できる人材育成を目的としたものになっているということなんです。

さて、この問で求められる答えは、『人口増加と生活レベルの向上により、衣食住にかかる水の使用量が増加すること』であり、それを具体的に説明することだと想像します(回答が手元に無いので、僕なりの意見です)。
例えば
・食料が不足すれば、穀物類を増産しなければならない ⇒ 水が必要
・パンやパスタなどの消費が増えれば、加工量を増やさなければならない ⇒ 水が必要
・世界中で上下水道の完備が進む ⇒ 水が必要
・世界中で鉄筋やコンクリート製住居(マンション等)が増える ⇒ 水が必要
のような回答だと思います。

冒頭の問は、その子の6年間の成果として、こういった事を ”どのように表現することができるか” を確認しているのだと思います。

では、算数や国語で満点が取れる子はこういった問題も出来るものなんでしょうか?
出来る子もいるけど、そうでない子も多いでしょうね。こういった応用とか発想、創造というのは繰り返しトレーニングが必要だと思うのです。もっともっと教育現場で実践すべき教育方法じゃないかと思います。(教師の我慢と勉強が必要だと思いますが…)

さらに、普段の教育現場でこういった問いを繰り返すことは、子供達が新しい興味を発見し、自分の可能性を見出すことが出来るという効果もあると思います。

上の例で言えばこんな感じで。
・食料が不足すれば、穀物類を増産しなければならない ⇒ 水が必要
 じゃあ、少量の水で生産できる小麦を開発したい!!(その為に化学を勉強しよう)

 
学校の成績はいまいちだったけど、起業して活躍しているという方は沢山います。そういった方々は、プレゼンテーション能力が高く、柔軟性と想像力があり、自分で興味のある分野を持っています。

義務教育期間は、社会に出るための準備期間。その準備期間に、ゴールデンエイジの可能性を引き出してあげることがとても重要で、とても難しいこと。でも、それをやる事が大人達の義務だと思います。
 
学校に限らず、家でも、サッカークラブでも同じ事だなぁと感じ、僕自身反省しているところです。
 
学校現場も、受験結果や大企業へ就職人数ではなく、社会に出ても適応できる人材育成の達成度で指導者(学校・教員)の成果を公表してみてはどうでしょうか。